予防救急とは

 生活習慣病や日常の事故などによるケガは、日頃から「少しの注意を払うこと」や「事前に対策をとること」で予防をすることができます。

 このように、病気や事故に対する予防の意識を高め、救急車を呼ばなければならない事態を未然に防ぐことを「予防救急」といいます。


 「救命の連鎖」を知っていますか?

 救命講習などを受講したことのある方は御存知かもしれませんが、救命の連鎖とは、病気やケガをした人の命を救い、社会復帰に導くために必要になる一連の行いのことです。
 
 
 救命の連鎖は ①心停止の予防 ②早期認識と通報 ③一次救命処置 ④二次救命処置 の4つの輪からできていて、この4つの輪が途切れず素早くつながることで、救命効果が高まるとされています。

 このイラストからも分かるように、まずは「心停止の予防」が肝心です。急な病気や事故などで命に危険が及ぶような事態を予防することは、ほんの小さな心がけをするだけで可能です。

 誰もができる「心停止の予防」=「予防救急」に取り組むことが、自分や自分の大切な人たちが笑顔で生活していくことにつながります。


 急病や一般負傷による救急搬送について

 当消防本部の救急車で搬送された方の原因(平成28年)は、急病による搬送が約60%、一般負傷(交通事故や労働災害などに分類されない負傷で、転倒・転落・やけど・喉詰めなどがある)による搬送が約20%と、急病と一般負傷が多くを占めています。

 急病の内訳では脳や心臓の病気が多く、これらの病気は大人の突然死の原因としても以前から常に上位にあがっています。脳や心臓の病気に限らず、大きな病気の根底には「生活習慣病」と呼ばれる病気があることが少なくありません。

 また、一般負傷の内訳では、転倒による負傷が約54%で半分以上を占めています。転倒は、40代未満の各年代でも30~40%を占め、20代を除くすべての年代で第1位となっています(20代では第2位)。特に、60代を超えると50%以上の方が転倒による負傷で救急搬送をされています。

 更に、転倒と転落を合わせると、50代以上の年代で70%を超えており、日常の中での負傷による救急搬送がいかに多いかが分かります。
 



















2024年8月末
(下段は前年同期間比)
 
85
(-9)
6571
(-141)
52
2024年5月1日
~9月31日
熱中症搬送人員
177 名
(2023年5~9月 173名)
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